動物医療の進歩や飼い主さんの意識向上により動物たちの寿命は、一昔前に比べてずいぶん延びました。 参考文献: |
![]() |
がんって何ですか? |
|
| すべての生き物の体は細胞でできています。 通常は必要な時に必要なだけ細胞が分裂しますが、無秩序に細胞分裂を続ける細胞が生まれることがあります。 その結果、異常な組織が作られ「しこり」になった状態が「腫瘍」(しゅよう)です。 腫瘍は「良性」と「悪性」に分けられ、いわゆる「がん」は悪性腫瘍を指します。 |
|
なぜがんになるの? |
|
| 実はハッキリとした原因は分かっていません。 発がん性のある物質の摂取や、環境要因、遺伝などいくつもの要因が重なりあっているようです。 |
|
治療法はどのようなものがありますか? |
|
| 治療法には「外科手術」「化学療法」「放射線療法」などがあります。 がんと診断された場合には、がんの状態や考えられる治療方法や費用について丁寧にご説明いたします。 ご家族がどのような治療を望むか伺ながら、治療方法をご提案させていただきます。 高度な治療になるほど獣医師とご家族とのコミュニケーションがとても大切になります。 【外科手術】 できるだけ早期に発見し、癌細胞を取り残さないように除去します。 現在転移がなく、発生場所が限られたがんに適しています。 【放射線治療】 皮膚や頭頸部、皮下組織などに発生した限局性がんに効力があります。 手術前後などに補助療法として用います。 痛みが激しいときに使用されることもあります。 【化学療法】 リンパ腫や白血病のような、リンパ及び造血系組織の腫瘍に特に効果的です。 さらに手術前後の補助療法、放射線との併用療法としても用いられます。 |
|
がんの検査と診断を教えてください |
|
| 動物の状態を把握するための検査 血液検査、尿検査、レントゲン、心電図、超音検査(エコー)など 腫瘍を診断するための検査 細胞診、病理組織検査、内視鏡検査、CT/MRI検査など ●この中で「細胞診」は動物にとって、最も負担が軽く、便利な検査です。 通常はしこりから細胞を採取するだけなので、痛みもなく麻酔も必要ありません。 参考サイト:できものができたら |
早期発見のためにどうしたらいいですか? |
|
| 人の場合、受診のきっかけは何らかの自覚症状によることが多いと思いますが、動物の場合は家族が変化に気づいてはじめて受診することになります。 動物たちは具合が悪いことを隠そうとするので、なおさら発見は遅れがちです。 そうならないためにも定期的に健康診断を受けることをおすすめします。(高齢の動物では年に2回以上) |
|
がんにかかりやすい年齢はありますか? |
|
| 一般的に高齢の動物に多く発症しますが、若齢の場合も時折みられます。 特に、リンパ腫や肥満細胞腫などは、年齢に関係なく発生するので注意が必要です。 乳腺腫瘍などは、不妊手術を早い段階で施すことで予防できます。 |
|
定期健診は、がんの早期発見に有効ですか? |
|
| 定期健診により、がんも早期発見につながります。 がんは早期発見によって直る可能性が非常に高いので、定期的に健康診断を受けることは「予防、治療」という点からもとても大切です。 参考サイト:健康診断プログラム |
|
![]()
| (カッコ内は可能性のある主ながんの種類) | |
| しこり・腫れ・ぐりぐり (リンパ腫・皮膚かん・乳腺がんなど) | |
| 咳、鼻汁、鼻血 (鼻腔内腫瘍・肺がんなど) | |
| 元気がない、散歩の途中で座り込む (すべてのがんに一般的にみられる症状) | |
| 体重減少 (すべてのがんに一般的にみられる症状) | |
| 足をひきずる (骨肉腫・軟骨肉腫など) | |
| 慢性的な嘔吐、下痢、便秘 (胃や腸のがんなど) | |
| なかなか治らない傷、皮膚病 (皮膚がん、リンパ腫など) | |
| 血尿、尿が出にくい (膀胱がんなど) | |
| 極端な性格の変化 (脳腫瘍など) | |
![]()
がんと診断され、場合によっては完治が難しい場合もあります。
ご家族がショックを受け、落胆されてしまうお気持ちは痛いほど分かります。
とてもつらくご心配でしょうが、告知後最も大切なのはこれからどう過ごしていくかです。
![]() |
どうすれば家族と一緒に過ごす時間を多く持てるのか、どうすれば快適に過ごせるのか、ペットにもし苦痛があればそれを緩和してあげられるのか…前向きに考えていきましょう。 在宅治療や、がんの痛みを和らげるための治療が可能な場合もあります。 |





