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麻酔ペインコントロール


その痛み我慢させないでください

痛みは身体に警笛を鳴らす意味で、必要なものですが、痛いのは誰しも嫌なものです。我慢強い動物が多く、痛みを隠そうとします。

そして、自分では訴えないため、痛みを発見するのは難しく、ちょっとした違和感が大事になってきます。例えば、首の痛みがあるために呼びかけに振り向かなかったり、口の痛みがあるためにごはんを一口だけしか食べなかったりします。

当院では鎮痛にも力を入れています

痛みを伝える経路にはいくつかあり、その各部位で、効果的な鎮痛剤を併用することで、より痛みを軽減させることができます。その方法には大きく分けて3種類有り、静脈への投与、抗炎症剤さらには各部位でのブロックなどを組み合わせて行います。

痛みには何等かの「原因」が必ずあります

その根本的な原因を発見し、可能であればそれを取り除くことが必要です。
痛みの軽減と同時に、その原因も探していきましょう。

手術にも鎮痛剤を積極的に使用しています

痛みが少ないと麻酔薬の量も少なくて済むため、術中の体温低下や血圧変動も少なくなり、術後の合併症も格段に減らすことができます。

「鎮静」と「麻酔」の必要性

当院ではほぼ毎日、麻酔もしくは鎮静を使用した検査、手術をしております。その際、一人で処置をするということはありません。
必ず鎮静や麻酔を行う専属の獣医師もしくは看護師をつけており、複数のスタッフで動物の状態を監視しています。その最中には、心電図、呼吸数、血圧、酸素飽和度、呼気終末二酸化炭素濃度を常に測定し、記帳しています。何か異変があったときに、素早く気づき、対応するために必要だからです。

安全に麻酔をかけるために、その動物に合わせて、鎮静や麻酔前の検査も実施しております。それには、血液検査、尿検査、血液凝固検査、心電図、レントゲン、腹部超音波、心臓超音波などがありますが、動物に応じて選択しています。見た目が健康に見える動物でも、隠された疾患が潜んでいる場合もあるからです。検査結果は説明をして、お渡しさせて頂いています。
よく『高齢だけど』または『小さいけど』麻酔かけられるの?とご質問を受けることがあります。『高齢だから』や『小さいから』麻酔をかけられないということはありません。よりデリケートな麻酔管理が必要にはなりますが、そのために、事前に詳しい検査を行って、適切な方法を見つけるのです。

もちろん完全に安全な麻酔は存在しません。しかし、その理想に近づけることはできます。
当院ではさらなる安全性の追求のために、積極的に外部の麻酔セミナーに参加するだけでなく、麻酔専門医の先生を呼んで、定期的に院内セミナーを行っております。

麻酔に関してご不安なことがありましたら、ぜひ獣医師や動物看護師に質問してください。